無理でしょ! 大阪万博とIR   

2018年 09月 11日
7月20日に、自民党・公明党・日本維新の会の賛成で、カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案が成立しました。

IRの施設数は当面は全国3カ所までなのですが、1番有力な候補地が大阪府の松井知事が猛烈に誘致をアピールしている、大阪湾に浮かぶ人工島の夢洲(ゆめしま)です。

夢洲はコンテナターミナルが2つあるのですが、ほとんどが広大な空き地の平べったい島です
(夢洲の南にある咲洲の大阪府咲洲庁舎からの画像)
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大阪府は2025年の万博(国際博覧会)開催の立候補しました。
その会場が夢洲です。
(夢洲での万博の開催イメージ画像)  
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夢洲にはバス停がたった2ヶ所あるだけで、国際博覧会を誘致するのには交通手段が全然足りません。
最寄りの駅は、南にある人工島の咲洲(さきしま)にある地下鉄中央線のコスモスクエア駅です。

ちょっと分かりにくいのですが、図の中段の左端にある島が夢洲です。
その南側の咲洲にコスモスクエア駅があります。
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夢洲までの交通手段として、南のコスモスクエア駅からトンネルを経由して地下鉄中央線を延伸して夢洲駅(仮称)まで伸ばす計画と、USJの最寄り駅のユニバーサルシティ駅のあるJR桜島線(ゆめ咲線)の終点の桜島駅から延伸して、人工島の舞洲(まいしま)を経由して夢洲駅まで伸ばす計画があります。

地下鉄中央線の延伸案は540億円。
JR桜島線の延伸案は1700億円もかかります。
実はもう1つの案があって、京阪電車中之島線の中之島駅から夢洲駅まで延伸する案では、なんと約3500億円もの大金がかかります(驚)

ただ、万博の開催期間は半年だけですので、せっかく鉄道をひいてきても万博が終わった後の夢洲が閑散としてしまうのが目に見えています。
そこで、当時大阪維新の会に所属していた大阪府の橋下知事は、カジノを誘致して夢洲に恒久的にお客さんを呼べるようにする計画を立ち上げました。

安倍総理の悲願とも言える憲法改正案に大阪(日本)維新の会が賛成する事と、大阪(日本)維新の会がプッシュするIR(カジノ)法案を与党が賛成して成立さす事を取引としたのです。
結局、国民の70%が反対したIR(カジノ)法案は与党の自民党・公明党と、日本維新の会の賛成多数で、成立しました。

関西経済同友会による夢洲のIRリゾートの完成イメージ画像
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前置きが長かったのですが、ここからが本題です。

先日、台風21号が関西を襲いました。
関西空港第1ターミナルのある人工島が高潮で水没、さらに連絡橋にタンカーが激突しエライことになったのはご存知の通りです。

JRと南海電車が通っている線路には、高潮による海水が大量に流れ込んで、まるで水路のようになりました
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関空のある人工島は、高さ5mの防波堤で囲まれているそうですが、台風によって荒れ狂った高潮はいとも簡単に第1ターミナルのある人工島を水没させてしまったのです。

その翌々日の9月5日、北海道を震度7の猛烈な地震が襲いました。
地震というのは不思議なもので、けっこう離れた場所でも連鎖的に誘発することが多いのです。

2011年の東日本大震災の津波の被害が凄すぎてあまり知られていないのですが、震災の翌日の3月12日に長野県北部を震度6強もの巨大地震が起こっています(長野県北部地震)

先日の北海道の大地震で日本中の地下の歪みが生じ、いろんな場所で地震が誘発されることも十分考えられます。

1番恐ろしいのは南海トラフによる大地震で、今後30年に発生する確率が70~80%と言われています。
これは30年後に起きる確率ではなく、今後30年以内に発生する確率で、もしかしたら大地震が明日にでも発生するのかもしれないのです。

台風21号による高潮で関西空港の人工島がいとも簡単に水没したのですが、もしも巨大地震による津波が襲って来たならそんなものではすみません。
南海トラフによる津波は、大阪の繁華街にある道頓堀川をもさかのぼると予想されています。

もしも万博の開催中に南海トラフの津波が夢洲を襲ったら・・・
平べったい夢洲にある万博の低い建物がどうなってしまうかは想像がつきます。
地下鉄中央線は、延伸案では夢洲と咲洲がトンネルでつながる予定なのですが、もし津波が来れば地下鉄のトンネルは水没してしまうでしょう。

地震の可能性の大きい危険な場所での無駄な出費は慎むべきだと思います。
夢洲のような低い人工島での万博の開催は、安全上無理だと私は思います。

関西空港が台風で数日間使えなくなっただけで、海外からの観光客は激減。
海外の観光客頼みの関西の経済は、今や大ピンチに陥っています。

ギャンブル依存症の患者を誘発するIRリゾート建設に金をかけるよりも、災害に脆弱な関空の耐震補強にこそお金をかけるべきだと私は思います。

2025年の国際博覧会は大阪以外にも、アゼルバイジャンの首都のバクーとロシアのエカテリンブルクの3都市が立候補しています。

どうか、2025年の万博に大阪が落選しますように・・・と私は祈ってます。

by k2hair | 2018-09-11 16:59 | コラム | Trackback | Comments(0)

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