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新潟県 五頭連峰での親子の遭難に思う

5月29日に新潟県阿賀野市の五頭連山の山中で、2人の遺体が発見されました。

遺体は、先月5日に登山に入ったまま行方不明になっていた、37歳の会社員の男性と小学校1年生の男の子の親子でした。

行方不明になってから1日でも早く見つかって欲しいと願っていたのですが、最悪の結果となってしまいました。

2人の遺体が発見されたのは、登山道から大きく離れた沢の斜面。
うつ伏せに倒れているお父さんに覆いかぶさるように息子さんも倒れていた状態で発見されました。

地元の山岳ガイドの方の見解では、2人が一緒に見つかり遺体に外傷が無いことから、滑落ではなく道に迷って沢に迷い込んだのではないかと・・・

捜索に参加した方の話では、2人が向ったと思われる五頭連山の松平山の山頂の部分には雪が無く、沢に迷い込むと残雪が多くて雪も固く、ピッケルが無いと危険を感じるほどだったそうです。

五頭連山周辺の写真 5月11日、朝日新聞社機から伊藤進之介さん撮影
沢筋や稜線では雪が残っているのが見えます
新潟県 五頭連峰での親子の遭難に思う_d0231858_183172.jpg


当時山の上の方は残雪が豊富に残っていたということで、小学校1年生の子を連れて登るような山でなかったのでしょう。

私も子供が小さい頃、南アルプスや八ヶ岳などの山に一緒に登ったことがあります。
山では何が起こるかわからないので、晴れていても雨具(カッパ)は必ず持って行ってました。

道に迷ったと思いながら早く帰りたい一心で、そのまま下るのは禁物です。
沢に迷い込み、さらに下って滝に出て進退窮まってしまうことが多々あるからです。
遭難した親子も多分そうだったのだと思われます。

下山中に道を間違ったと思ったら、そのまま下りずに道が分かっているところまで戻るべきです。
もし、その日に下山できなくなったとしても、山頂近くならヘリに発見されやすいです。

さらに、ツエルト(簡易テント)があれば、ビバーク(不時泊)することになっても風を防ぐことができます。
私がいつも持っているモンベルのツエルトは、重さはわずか370gで1万円ちょっとで買えます。

ヘッドランプがあればビバークでも安心ですし、暗くても歩くこともできます。

発見された親子は、雨具を着ていなかったそうです。
2人は道に迷い、寒さで低体温症になり、先にお父さんが、その後息子さんも力尽きたのでしょう。
小学校1年生の子が、暗くて寒くて辛い思いをしていたかと思うと、可哀想でなりません。

せめて雨具を着て登山道に戻ることができていれば、捜索隊に発見された可能性はあったのですが・・・
by k2hair | 2018-06-01 07:06 | | Trackback | Comments(0)

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