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13日ぶりの救助

今月22日、奈良県の大峰山系で遭難した島根県の県庁職員の男性が、13日ぶりに救助されました。

男性は、島根県の土木課勤務の53歳の男性Tさん。
3連休の8日(土)に入山し、標高1895mの弥山小屋に宿泊し、翌日9日(日)に下山予定のはずでした・・・

警察や消防は家族からの通報を受けて今月12日から捜索しましたが、手がかりは見つからずに20日で捜索を打ち切っていたそうです。

Tさんは9日、帰りの飛行機の時間が迫っているので急いで下山している途中に稜線の崖から滑落したそうです。
胸と腰を強打したため動くことができずに、湧き水を飲んで13日間耐えたそうです。

頭から血を流しながらも自力で崖を稜線の登山道まで這い上がり、22日の正午過ぎに弥山を登っていた男性に助けを求めました。
その後、山頂の山小屋を通じて警察に救助要請があり、午後2時すぎ奈良県の防災ヘリコプターがTさんを救助し、奈良県の病院に搬送されました。

Tさんは、約2週間湧き水を飲んだ以外は何も食べていなくて衰弱しているものの命には別状はないとのことです。

大峰山の麓の上北山村のアメダスによると、13日には1日で38mmという大雨が降っていますし、15日の最低気温はたったの6.3度とめっちゃ冷え込んでいます。
この上北山村のアメダスは、標高334mの地点での観測なのですが、Tさんが遭難していた場所は標高1300m付近だと思われます。
一般に、標高が100m上がると気温が0.6度下がると言われます。
Tさんの遭難していた場所は、上北山村のアメダスの標高よりも1000mほど高い場所ですので、最低気温はさらに6度低い、氷点下0度前後まで冷え込んだものと思われます。

しかも、山の稜線付近では下界では考えられないほどの強風が吹くこともよくある事なのです。
Tさんが発見されたときにレインウェアを着ていたそうですが、レインウェアは雨や風を防ぐことができるので、これが無かったらTさんは絶対に助かっていなかったでしょうね。

登山者の心得として防水透湿素材であるゴアテックスのレインウェアを携行するのは常識なのですが、晴れている日にはレインウェアを持たない人もけっこういると思います。

私はどんな天気でもゴアテックスのレインウェア・簡易テントのツェルト・ヘッドラッンプは必ず持ち歩くようにしています。
この3つは遭難しても生きて生還するための3種の神器であると私は思っております。
どんなに好天でも、山では思いがけないことで遭難してしまう事もありますので・・・
by k2hair | 2016-10-24 11:50 | | Trackback | Comments(0)

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