橋下市長は体育科がお嫌い?
2013年 01月 18日
先ほどお店の駐車場の雪かきを終えましたが、また降ってきました。
ブログであまり政治の話は書かないようにしているのですが、大阪市の桜宮高校の体罰問題での橋下市長の対応に対して言わずにはおれない。
橋下市長は当初、2月に予定していた桜宮高校体育科とスポーツ健康科学科の入試を中止するよう教育委員会に要請した。
受験生は、願書提出のわずか1ヶ月だというのに・・・
大阪市内で体育科のある高校は2校だけ。
受験生には、桜宮高校体育科進学だけを目指して努力してきた生徒もたくさんいるはずだ。
普通科の受験科目は5教科、一方体育科の受験科目は英国数と体育の実技。
体育科が廃止され、普通科のみの学校になれば、桜宮高校体育科を専願で目指していた受験生には、今から2教科余分に勉強し直さなくてはいけなくなる。
今まで頑張ってきたスポーツの評価もされなくなる。
体育科の入試の中止の要請を橋下市長が発表した時に、「受験生には1年だけ我慢していただいて」と言っていたが、橋下市長は桜宮高校体育科を目指す受験生には浪人しろとでも言うのか?
さすがに願書提出の1ヶ月前の体育科の廃止には非難が集中して難しいとわかると、橋下市長は今度は、「校長や教員の総入れ替えは最低条件」と言い出した。
桜宮高校の廃校も検討していると・・・
これには呆れた。
体罰によってキャプテンを自殺に追い込んだ事件を起こしたバスケット部の顧問が更迭されるのは当然だ。
バレーボール部でも体罰はあったそうだ。
校長の監督責任も問われるだろう。
しかし、橋下市長は在校生のことを全く考えていない。
体育科のある学校だから他の部でも指導力のある先生もいるだろう。
その先生に指導を仰いでいた在校生、そしてその先生に指導を受けるために桜宮高校を受験しようとしている受験生の気持ちはどうなるのか。
人間は血液を全部入れ替えると死んでしまうが、それは学校でも同じこと。
教員の総入れ替えとなるともはや桜宮高校は桜宮高校ではなくなる。
私は、体罰によって部活が強くなれるとは思わない。
女子マラソンの小出監督は、高橋Qちゃんを褒めて褒めて褒めて金メダリストにまで育てた。
桜宮高校の部活の顧問の先生全員が暴力教師ではないだろう。
体罰による指導をしなくても実績を残している先生もいるだろう。
橋下市長は「部活の勝利至上主義がいけない」と言っていたが、体育科のある高校の部活で勝利を目指さないところなどあり得ない。
自治体の首長というのは、そこまで独裁が許されるのだろうか・・・
えら~い市長といえども子供の夢まで奪う権利はないはずだ。
それとも橋下市長様は、それほど体育科がお嫌いなのだろうか?