中学生の武道も戦前回帰?
2017年 04月 15日
私は、剣道をしているのですが、銃剣道のことは木銃を使うということしか知りませんでした。
木銃とはコレです
木銃は戦前の陸軍で使われて銃剣を元に銃剣道の用具にしたものです
銃剣道の試合では、「左胸」」・「喉」を突いて勝敗を競います。
相手よりも早く正しい姿勢で突いた時に1本になります。
「左胸」っておそらく急所の心臓を突くという事なのでしょうね。
平成28年度 全国都道府県対抗銃剣道大会 少年の部の決勝戦
剣道では中学生までは「突き」技は禁止されていますが、銃剣道の技は全て突く技です。
普段剣道の試合を見ている私でも、銃剣道の試合を見て「荒っぽい」と感じます。
でも、銃剣道の世界では、これが当たり前なのかもしれません。
銃剣道の競技人口の90%は自衛隊の関係者だそうです。
現在、銃剣道を授業に取り入れている学校は、全国でも神奈川県にある1校だけだそうですが、一般の教員で銃剣道を指導出来る人はほとんどいないのではないでしょうか。
年配のお客様の中には、戦時中に木剣で敵を突く訓練をした事がある方もいらっしゃいます。
私は銃剣道の木剣の形状から戦場での銃を連想してしまうのです。
中学での必修武道の中に銃剣道を入れることを提唱したのは、おそらく元自衛官のヒゲの隊長こと自民党の佐藤正久参議院議員ではないかと思います。
森友学園問題で有名になった教育勅語ですが、先日の政府答弁書で教育勅語を学校教材に使うことが容認されました。
安倍総理や、稲田防衛大臣は、教育勅語は「親子、兄弟、夫婦が仲良くする」というくだりがあって、「大変素晴らしい理念が書いてある」と言っています。
ところが、教育勅語の後半では、「万一危急の大事が起こったならば、大義に基づいて勇気をふるい一身を捧(ささ)げて皇室国家の為(ため)につくせ。」というくだりもあるのです。
平和を誰よりも望まれる現天皇陛下にとっても、教育勅語が学校の教材として使われるという事は大変迷惑な話なのではなかと思うのですが・・・
また、道徳の教科書の検定で、教科書の中に出てくる「パン屋」が題材に使われた事に対し、文科省が「学習指導要領の示す内容に照らして、扱いが不適切」として、「パン屋」が「和菓子」に変更されたのです。
文科省は、パン屋では「我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着を持つ」ことが出来ないとでも言うのでしょうか?
そんな事を言い出したら、総理を含めほとんどの人が来ている洋服では「愛国心が湧かないから着物を着なさい」と言うのと同じですよね。
政府は、秘密保護法を強行採決したり、戦前の悪法である「治安維持法」を連想される「共謀罪」を「テロ等準備罪」と名称を変更してまで制定しようとしています。
私には、これらの政府の政策が戦前回帰を目指しているのではないかと思てならないのですが・・・