高浜原発のクレーン倒壊事故は人災だった   

2017年 01月 27日
福井県にある関西電力高浜原子力発電所で今月20日、強風で大型クレーンが倒れ、核燃料を保管する建物の屋根の一部などが損傷しました。
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硬い鉄でできているはずのクレーンが、飴のようにグニャリと折れ曲がって建屋にへばりついています。

一昨日判った事ですが、今回の事故はクレーンメーカーのマニュアルを無視していたから起こった事故だったのです。
マニュアルでは、風速10メートル以上ではバランスを取るため、重心があるクレーンの後部を風上に向けることが記載されています。
さらに、風速が30メートルを超えると予想される場合はアームを地上に下ろさなくてはいけないとされています。

当日このクレーンは、本来強風の時に駐車すべき方向とはまったく反対の風下側にクレーンの重心を向けていました。

福井地方気象台は事故当日、「20日夜遅くから急速に北の風が強まる」として高浜原発周辺に暴風警報を発令し、最大瞬間風速35メートルと予想していました。
風速が30メートルを超えると予想されたにもかかわらず、クレーンのアームを下ろす事をしませんでした。
クレーンのマニュアルを2つも無視しています。

関西電力がとった措置は、クレーンのおよそ100メートルの高さにある先端部分を地上に置かれた5トンの重りとワイヤーで結び固定した事でした。
関西電力は、5トンの重りで固定することで、計算上瞬間風速42mまで耐えられると説明してますが、35mの風で倒れたという事は、関西電力の計算は机上の空論だったという事ですね。

茨城県東海村であった臨界事故しかり、福島第一原発の汚染水問題しかり、そして今回のクレーン倒壊事故などは、現場の人間の危機意識の欠如が起こした人災だと思うのですよ。

私達外部の人間からすれば原発はとても危険な所という意識があるのですが、普段からその現場にいる人にとってはもう慣れっこになってしまっているのではないでしょうか?

倒壊したクレーンによって損傷した「燃料取り扱い建屋」には、使用済み核燃料が入っていたそうです。
今回は、たまたま屋根の損傷だけですんだのですが、もし建屋が壊れて使用済み核燃料が浸っているプールの水が流れ出していたらただ事では済みませんでした・・・

高浜原発は滋賀県にめっちゃ近いし、雪が飛んでくるコースと一緒で放射能がこっちに飛んで来るんですよ(怒)

そもそも、なんで原発のそばに100m以上の巨大なクレーンがあるのかというと、使用開始から40年を超えた原発の運転をさらに20年間の期間延長するための安全対策工事を施工していたようです。

40年しか使えないとされている原発を改修しただけでホンマに20年も運転を延長できるのかはなはだ疑問です。
ていうか、原発、もうホンマに止めたほうがいいです。
運転を開始する前に、核のゴミの捨て場所の問題をちゃんと解決してからだと思うのですが・・・

by k2hair | 2017-01-27 07:16 | コラム | Trackback | Comments(0)

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