北陸新幹線の光と影   

2016年 12月 25日
新潟県糸魚川市で22日発生した大規模火災がありました。
もうすぐ正月を迎えようと言う時に被災された方には、心からお見舞い申し上げます。

糸魚川市には、一度だけ訪れたことがあります。
20年ほど前、家族で長野県と新潟県にまたがる北アルプス白馬連峰の新潟県側の山中にある蓮華温泉にキャンプに行きました。

当時私達家族は静岡市に住んでいて、仕事が終わってから私は寝ないで車を運転して遠路はるばる新潟県の蓮華温泉を目指しました。
途中で長野県の白馬村あたりのコンビニに寄って朝食のおにぎりか弁当を買おうと思ってお店を探したのですが、当時は夜中に開いているお店がなく、仕方なく国道148号線をさらに北上しました。

キャンプは長野県から新潟県に入ってすぐの平岩という所から西に向かい深い山中にある蓮華温泉を目指すのですが、平岩まで行ってもお弁当を購入することができず、平岩からさらに22kmも北上して糸魚川まで行ってコンビニを探しました。

国道ではコンビニを見つけられなかったので、糸魚川駅の方に行ってみました。
夜中の5時頃、駅前に店内から明かりのもれている店舗がありました。
駅弁を作って売っている「たかせ」というお店でした。
まだ夜明け前の真っ暗な時間ですのでもちろん営業前です。
おそるおそる中を訪ねて、弁当を売ってもらえないか聞いてみると、快諾してもらえました。

売ってもらったのは、田舎寿司という笹ずしで新潟県の郷土料理でした
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駅弁ですので、結構いいお値段がしましたが、めっちゃ美味しかったです。

随分前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
私は糸魚川の大火で、あの親切なお弁当屋さんがどうなったのかが心配でした。
今でもお店のホームページがあって懐かしい店の写真が出てました。
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ニュースの映像で火事のあった範囲を見てみると、お店のあった場所は火元のラーメン屋さんとはわりと近くですが、辛うじて類焼はしなかったようです。

しかし、グーグルマップのストリートビューで現在のお店の場所を確認したら、駅前の一等地なのに今は完全に更地になっていてお店がありません?
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検索してみたら、43年間も続いたお弁当屋さんの「たかせ」は北陸新幹線開業を待たずに平成25年11月30日で閉店されていたのです。

「たかせ」さんは、糸魚川駅内の売店や駅前の店舗での弁当の販売や、今はもう無い在来線の北陸線の特急はくたかの車内販売に弁当を卸されていたそうです。

北陸新幹線の開業で、在来線の北陸線はJRから経営分離されて新潟県が出資する「日本海ひすいライン」という第3セクターになりました。
そして、北陸新幹線糸魚川駅は今までの在来線の駅前だった北側ではなく線路の反対の南側へと移りました。

北陸新幹線では、お弁当の車内販売もありますが、荷物を積み込みやすい始発駅の東京や金沢の業者の弁当が比較的多いようです。

「たかせ」さんが廃業された本当の理由は私にはわかりません。

北陸新幹線の開業で得をする人もいると思います。
新幹線が開通して、地方都市の糸魚川市が本当ににぎわったのかどうか・・・
しかし、新幹線の開通が地元の人にとってすべて良いわけではなかったのも事実なのです。

by k2hair | 2016-12-25 18:28 | コラム | Trackback | Comments(0)

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