天才鬼才 花森安治
2016年 07月 29日
そう、ととねえちゃんは雑誌「暮しの手帖」を起こした大橋鎮子さんがモデルです。
その「暮しの手帖」についてのエピソードを紹介したドキュメンタリー番組『「とと姉ちゃん」と、あの雑誌』が先日放送されました。
その初代編集長で「暮しの手帖」の数々のアイデアを考え出したのが唐沢寿明が演じる花山伊佐次で実際のモデルは花森安治です。
女性誌を創るためには女性の気持ちが判らないといけないという事で、前髪はお下げで長髪にパーマをかけていました。
しかも、スカートもはいていたそうです。
これはドラマ「ととねえちゃん」で、唐沢寿明が演じています。
花森安治は鬼才ですが、そうとうな変人だったのは間違いないようです。
しかし、浴衣を簡単に洋服にリメイクできる「直線裁ち」を考案し、「暮しの手帖」の目玉企画として世に広めました。
花森は、東京帝国大学文学部美学美術史学科を卒業しており、絵の才能も半端じゃなかったのです。
「暮しの手帖」の表紙絵は、創刊号から死の直前に発行された第2世紀52号まですべて花森が描いた物でした。
創刊1号の表紙
「暮しの手帖」の名物企画は、各種商品のテストでした。
トースターの実験では各社の製品を試し、のべ4万枚の食パンを焼いたそうです。
花森は、私情を挟まないために外部広告は一切受け付けなかったという徹底ぶりでした。
花森安治、本当に凄い人でした。
「暮しの手帖」の初代社長の大橋鎮子も初代編集長の花森安治ももう亡くなっています。
多くの雑誌が廃刊に追い込まれていく中、「暮しの手帖」は今も続いています。
大橋鎮子さんかつての家族
ドラマでは次女は鞠子なのですが、実際の次女の晴子さんはまだ健在です。
たぶん94歳、向井理のファンで今もお元気です。
『「とと姉ちゃん」と、あの雑誌』
明日7月30日(土)再放送されます
朝11時00分〜 BSプレミアムで放送