人喰い熊の恐怖   

2016年 06月 14日
先月から今月にかけて、秋田県鹿角市の山林で山菜採りに来ていた4人が相次いでクマに襲われた事故がありました。
4人目の女性が襲われた現場近くで射殺した熊を県で昨日解剖しました。
すると、胃の中から人の体の一部が見つかったそうです。

4人目の犠牲者は74歳の女性だったのですが、遺体が発見された時には性別が判らないぐらいひどい状態だったそうです。
胃の中から大量のネマガリタケと、人の体の一部が見つかったということで、熊が人を食べたことが判明したわけです。

北海道に生息しているヒグマは人を襲うこともあるのですが、本州に生息している熊はツキノワグマで通常人を襲うことはありません。
しかし、ヒグマはまれに人を食することもあるそうです。
1度でも人を食べたヒグマは、人を襲う傾向があるそうです。

今回の秋田の事件で射殺された熊はツキノワグマでしたが、もしかしたらツキノワグマが人を食するという事が判明した初めての例なのではないでしょうか?

ツキノワグマは本来肉食ではなく、木の実などの植物性の餌を主にしていますが、死んだ動物を食べることもあるそうです。
ツキノワグマは人を怖がる習性があるので、山登りでも鈴をぶら下げて鳴らしていれば、熊の方がひとの気配を察知して逃げてくれるので、熊と出会うことはまずありません。

今回の秋田の被害者たちはネマガリタケという山菜を採りに来ていた方たちです。
山菜のプロのような方達で、ネマガリタケは大量に採るといい小遣いになるそうです。

ネマガリタケはこのように地面に生えるので、なれた人は膝まづいてとるそうです。
写真の真ん中近くの鬼の角のようなのがネマガリタケで、いわゆる笹のタケノコです。
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ネマガリタケを採るのには膝を付いて進むので鈴はなりません。
ネマガリタケは熊も大好物なので、笹ヤブの中で熊をはち合わせすることもあるそうです。
驚いて悲鳴をあげると、熊も威嚇されていると思って人を攻撃するわけです。

今回熊を駆除した時に、複数頭を発見したそうです。
去年の秋は、熊の餌となるブナの実が大豊作で、冬眠中に熊の出産ラッシュがあった可能性も考えられるそうです。
今回射殺された熊は6~7歳のメスということで、子供を連れていたのかもしれません。
熊も子育てには大量の餌が必要なわけですが、春の餌のネマガリタケは今年は不作だそうです。
熊たちの好物を人間が横取りしているわけで、それも人を襲った原因の1つかもしれません。

私は、熊のいる山で山登りをする時は熊よけの鈴の他にラジオを持っていきます。
ラジオが入る場所ならラジオの音量を最大にして熊を近づけないようにしています。

しかし、秋田で人を襲った熊は人の味を覚えているので、好んで人を襲ったのかもしれません。
そうすれば、鈴やラジオを鳴らしたところで逆に熊を引き寄せるだけでクマよけの効果は全くありませんね。

先日、飛騨市宮川町の池ヶ原湿原でも男性が熊に襲われました。
ネマガリタケの不作で熊も腹をすかせていて気が立っているのかもしれません。

私は、これまで山登りや山菜採りで熊に出会ったことは1度もありません。
今年は不作と思っていたので、ネマガリタケを採りにいかなかったのですが、今回の事件で来年はネマガリタケを採るのをどうしようかと思案しているところです。

by k2hair | 2016-06-14 14:42 | 山菜 | Trackback | Comments(0)

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