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感動のデビュー戦   

2015年 11月 07日
3ヶ月ほど前のこと、外国の女性からと思われるたどたどしい日本語で電話が掛かってきた。
何を言っているのかよくわからなかったので「えっ?」と聞くと、「子供に代わります」と・・・
男の子が代わりに電話に出てたのだが、彼の日本語は普通だった。

話を聞くと、剣道を習いたいとのこと・・・
我が家が、うちの道場の窓口になっているので電話がかかってきたのだろう・・・

とりあえず見学においでと誘ったら、さっそく来た。
外国籍の女性とその男の子は来た。
小学校4年生だとのこと。

とりあえず、基本組の小さい子達に混じって3回ほど練習したようだ。
基本組は、女性の先生が教えている。

その後、たまたま私が基本組を担当する日があった。
その子はとても覚えが良く、こちらの言うことを理解しどんどん上手になっていく。
そろそろ上に上げてもいいのじゃないかと思い、防具を付けて間がない子供達4人のグループで練習することにした。
この組は、普段私が指導を担当している。

ただ、他の3人は防具を持っているが、その子は持っていない。
「お父さんは?」と聞くと、お父さんは日本人で、2年前にくも膜下出血で亡くなったとの事・・・
とても「新しい防具を買って!」とは言い出せず、3人のお子さんがいる他のお母さんにお願いして家にある使っていない防具を持ってきてもらった。
うちにもいくつかあったのだが、全部他の子にあげてしまった。

10月12日の体育の日に市のスポ少の試合があり、その子は基本の部で出場した。
充分優勝できる実力はあると思ったのだが、決勝の判定で破れ惜しくも準優勝だった。

次の稽古日からは、防具をつけての練習になった。
わずか3週間後の11月3日には市民大会があるのだ。
市民大会には基本の部はない。
無理を押してでも、私は市民大会に防具を付けさせてその子を3・4年生の部で出場させようと思った。
一緒に稽古をしている3人が防具を付けて出場するのに、1人だけ出られないのは可哀想だ。

市民大会の当日、私は仕事で見に行けなかった。
ただ、有り難い事に1人の保護者のお母さんが子供たちの試合のほとんどをビデオに撮って下さって、「指導に役立てて下さい」とDVDに焼いて持ってきてくださった。
休みが平日の私は、普段子供たちの試合を見られないのでこういう心遣いは本当にありがたい。

DVDで見たその子のデビュー戦には驚いた。
まだ、きちんと教えたわけでもないのに、経験者の子と対戦しても臆すること無く先に先に打ち込んでいる。
驚くことに、鍔迫り合いでは引き胴も放っていた。
まず、先に1本先取!
しかし、初めての試合で「止め!」がかかっても全然気がつかず・・・
でも、それ以外はちゃんと試合になっている。
どんどん打ってくる相手に対して、決して打ち負けていなかった。

2回戦は、試合巧者の子に負けちゃいました・・・
でもね、剣道の初めての試合ってけっこうめちゃくちゃになる子が普通なんですよ。
初めての試合でちゃんと試合になっていたので、センスの良さを感じました。

試合の次の稽古日に、「試合をビデオで見たよ!とっても良かったよ!」と伝えるととっても嬉しそうでした。
その子が剣道を好きになってくれているのが練習態度を見ていて良く分かります。
これからもずっと剣道を続けて欲しいし、もっともっと強くなったら天国のお父さんも喜んでくれることでしょう。

by k2hair | 2015-11-07 23:51 | 剣道 | Trackback | Comments(0)

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