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戦争の映画「二百三高地」

以前、ビデオに録画していた映画「二百三高地」を今日やっと見ました。
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このポスターを見ると戦争賛美の映画のようですが、内容は全然違います。

明治時代、小さな国日本が大国ロシアと戦った日露戦争の中で、旅順(りょじゅん)という近代的な要塞への単調な突撃で莫大な命を奪われ続けた様子を描くと共に、徴兵された民間人を通じ、戦争の悲惨さというものを描いた約3時間の長~い映画です。

主題歌はさだまさしの「防人の詩」(さきもりのうた)で映画は知らなくてもこの曲を知っている人は多いと思います。
映画の予告編で曲が流れますので、4分38秒ですが、見て聴いてください。

暗い曲が多いと言われるさだまさしの曲の中でも、この「防人の詩」という曲は、とびきり暗いので有名な曲です。

でも、映画の本編を見ればその暗い理由が分かります。

金沢の小学校の教師 武志(あおい輝彦)はロシア文学を学びロシアと日本の友好を願う平和主義の青年でした。
東京神田のニコライ堂でロシア文学を学ぶ中で、知り合った東京の佐知(夏目雅子)という女学生と出合います。
武志は徴兵され帰国後佐知と結婚の約束をしますが、旅順要塞の死闘で非業の死を遂げます。
その後、小学校の教師の免許を持っていた佐知は、金沢の地で武志の代わりに小学校のクラスの担任を受け持つことになります。

第3軍司令官の乃木希典も旅順要塞を攻撃の指揮の中で、長男・次男の2人共に戦死で亡くしまいます。

「二百三高地」という映画は、戦争賛美の映画では全くありませんでした。
むしろ、戦争の無残さ・悲惨さ・無意味だという事を強く訴えた映画でした。
悲しくて悲しくて涙が出ます。

もしかして安倍総理は「二百三高地」見たことあるのかな?

ロシアを愛していた小学校教師武志は、戦争に行く前に黒板の端にこう記します。
 美しい国 日本
 美しい国 ロシア

武志の死後そのクラスを受け継いだ佐知は赴任後に黒板に
 美しい 日本
 美しい ロ・
と書きかけたところで涙が溢れて校庭に走り出て号泣します。

佐知は愛する人の命を奪ったロシアという国を「美しい」とはどうしても書けませんでした・・・

ところで、「美しい国 日本」ってどっかで見たぞ???
何年か前の自民党のポスターに安倍さんの写真とともに 「美しい国 日本」 と書かれていました。
まさか、まさか、阿部さんは日本を大日本帝国の頃に戻そうとしているのではないでしょうね・・・
「1億総・・・」という表現も軍国主義の戦前の日本の頃の表現ようです。

映画「二百三高地」のようなつらい思いを、海外に派兵される自衛隊の方、家族の方にさせたくはありません。
本当に心配です。
Commented at 2023-05-03 10:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 琵琶湖 at 2023-05-03 10:02 x
琵琶湖
by k2hair | 2015-10-26 19:20 | 映画 | Trackback | Comments(2)

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