新幹線開業の光と影   

2015年 03月 23日
先日、北陸新幹線が開通しました。
終点の金沢駅が県庁所在地の石川県としては悲願の新幹線開通で、先行開通した高崎駅ー長野駅間から遅れること17年後の開通でした。
地元金沢駅では新幹線フィーバー(古っ)で沸き立ちました。

しかし、その影で新幹線と並行して走る在来線はすべてJRから分離されてしまったのです。

長野県内を通る 長野駅ー妙高高原駅が 「しなの鉄道」
新潟県内を通る 妙高高原駅ー市振駅が 「えちごトキめき鉄道」
富山県内を通る 市振駅ー倶利伽羅駅が 「あいの風とやま鉄道」
石川県内を通る 倶利伽羅駅ー金沢駅が 「IRいしかわ鉄道」

と県ごとの4つの路線に分離されてしまいました。

これらの路線は自治体が経営する第3セクターで大赤字必至の路線となるそうです。
例えば「IRいしかわ鉄道」は、開業後10年で11億円もの赤字が見込まれるそうです。
赤字は石川県から補填されることになるそうです。
さらに運賃や定期券代もいっきに9%も値上げされました。
路線も県ごとに分割されたために利便性も悪くなりました。

2004年に九州新幹線の新八代ー鹿児島中央間が先行開業した時に、新幹線と並行する在来線のJR鹿児島線の八代駅ー川内駅がJRから分離され、第3セクターの「肥薩おれんじ鉄道」となってしまったのです。

新幹線のためにそんなことがあってもいいのかと当時驚いたのですが、同じことが北陸新幹線の沿線の人達にも起こったわけです。

私が今住んでいる近江八幡市も新幹線と在来線のJR東海道線の両方が通っていますが、新幹線ができたからといって在来線をなくされることはとてもじゃないけど考えられません。

観光にたずさわる関係者にとって新幹線は待望だったのでしょうが、地元に住む人にとっては新幹線はめったに乗るものではありません。
在来線が第3セクターになったことで、むしろ不便になったのではないでしょうか。

1987年に国鉄が分割民営されJRとなりました。
もしかしたらJRが民営化され営利を追求する電鉄会社になった時から、こうなることは宿命だったのかもしれません。

by k2hair | 2015-03-23 08:15 | Trackback | Comments(0)

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