大いなるレジェンド(伝説) 葛西紀明
2014年 02月 18日
日本の団体で、最後にメダルを確定するジャンプを飛んだのは、世界のスキージャンパー達からレジェンド(伝説)と呼ばれている、41歳の不惑のエース葛西紀明選手でした。
日本のメンバーは、決して万全ではなかったのです。
最初に飛んだ清水選手は今年のシーズン途中で調子を落とし、ワールドカップに出られない時もありました。
竹内選手もオリンピックの直前まで入院生活をおくっていて、今も薬を飲みながら試合にのぞんだそうです。
伊東選手は、膝に故障をかかえていて、個人ノーマルヒルを回避したぐらいの痛みで、団体のジャンプを飛び終えた時には倒れこむぐらいの痛みをこらえてのジャンプでした。
葛西選手も腰に爆弾を抱えている状態でのジャンプだったのですが、プレッシャーに飲み込まれず見事なジャンプを見せました。
葛西選手は個人戦の時に見せなかった涙を、団体でメダルを獲れた時に流しました。
団体では期待された金メダルではなく銅だったのですが、葛西選手は4年後にまだ獲得していない金メダルを目指して現役を続けるそうです。
その時には葛西選手は45歳、「大いなるレジェンド」となるのです。