被災地への思いを込めた「金」
2014年 02月 15日
羽生結弦君が、男子フィギュアスケートでついに日本史上初の金メダルを獲得しました。
昨日の夜から寝ないでオリンピック中継をご覧になっていた方も多い事でしょう。
私は、今日仕事なので早起きしてニュースで見ました。
フリーの演技は、羽生君もさすがに緊張したようで、冒頭の4回転サルコウで転倒します。
しかし、このジャンプを回りきってからの転倒という事でこのジャンプで加点され、このことが金メダルに届く結果となりました。
NHKの刈谷解説委員は、羽生君は前半にミスをしたものの後半の演技は自分らしさを取り戻した、しかし、そのすぐ後を滑ったカナダのパトリック・チャンはミスを連発、最後まで世界選手権を3連覇したチャンらしい演技をすることはできず、この自分らしい演技の差が勝敗を分けたと分析していました。
そして、前日のショート・プログラムで羽生君が史上最高得点をたたき出したことも、フリーで羽生君の直後を滑るチャンに大きなプレッシャーを与えていたのではないかと・・・
後を滑るチャンはノーミスで滑らないと逆転できないのに、最初のミスで気持ちが切れたのかもしれませんね。
被災地の仙台出身の羽生君は、練習場所のスケートリンクは壊れ、避難所での生活も経験しているのです。
被災地の人のために、このオリンピックで金メダルを獲るという気持ちが、他のどの選手よりも強かったにちがいありません。
前日のショート・プログラムでの演技はまさにフィギュアの神様が乗り移ったかのような素晴らしい演技でした。
ソチのオリンピックの神様は、天から手を差し伸べて羽生結弦選手と握手をしたのでした。