疑惑の判定
2014年 02月 10日
女子モーグルの決勝に残ったのは6人で、最初に滑った上村愛子選手は難しいカチカチの不規則なコブ斜面を、神業的な完璧な滑りを見せた。
おそらく選手生活最後の滑りを終えた上村選手の目には涙が・・・
やり終えた充実感の涙だと本人は言っていたが、点数の低さに対する無念の涙もあったのかもしれません。
3人が滑り終えた時点で上村選手がトップ、残りが3人の時点で1人でも上村選手が上回ればメダルを獲得できたのです。
この後に滑ったカナダの姉妹の滑りは正直良かったと思う。
しかし、最後に滑ったアメリカの女王ハナ・カーニーの滑りはいただけなかった。
スキーは外を向き、完全にターンが乱れている。
しかしターンの採点の結果は、次の通り
上村愛子
USA FRA RUS AUS CZE Total
3.5 3.6 3.5 3.5 3.6 10.6
ハナ・カーニー
USA FRA RUS AUS CZE Total
3.9 3.7 3.6 3.6 3.8 11.1
この採点は、エアーじゃなく、滑りのターンの採点なのですが、アメリカのジャッジは、完璧な滑りの上村の採点は3.5とジャッジ5か国のうち最低の採点、カーニーの採点は3.9点と上村よりも0.4点も上回っている。
ジャッジは5か国中、最高点と最低点が切り捨てられ、間の3つの点の合計で決めるのですが、ジャッジの5か国全部が上村の点数がカーニーより下回っている。
これはどう考えてもおかしい。
愛子の滑りは銀メダル、もしくは金メダルでもおかしくないぐらいの滑りだったと思う。
この判定は、IOCに提訴してもいいぐらいの疑惑の判定だと思う。
18歳でオリンピックに初出場し、それ以来7位・6位・5位・4位と4大会連続で順位を1つずつ上げていき、今回こそメダルを獲得させてあげたかった。
ケガで、出場できなかった同じチームの伊藤みき選手のためにも、ぜひともメダルを獲りたかったのだと思う。
順位が決定し、3番目の椅子から立ち去る上村愛子選手の姿が寂しげだった。