初めてのロック・コンサート レインボウ
2013年 02月 22日
そのディープ・パープルの看板ギタリストのリッチー・ブラックモアが脱退してしまうという大事件が起こりました。
リッチー・ブラックモアは、アメリカのバンドエルフを吸収する形でリッチー・ブラックモアズ・レインボウというバンドを結成しました。
リッチー・ブラックモアにとってギタリストは2人もいらないので、元エルフのギタリストは解雇されました。
1975年に、邦題で『銀嶺の覇者』というアルバムをリリースしデビューしました。
その後、ヴォーカルのロニー・ジェイムス・ディオ以外のメンバーはすべて解雇され、大物ドラマーのコージー・パウエルを迎え入れ、1976年に『虹を翔る覇者』をリリースします。
このアルバムが凄かった。
ディープ・パープルは、いわゆるハードロックと言われるジャンルのロックだったのですが、リッチー・ブラックモアはロニー・ジェイムス・ディオという類まれなるヴォーカルを得て、様式美ロックというジャンルのロックをうちたてました。
リッチー・ブラックモアは幼少の頃からクラシックを聞いて育ち、チェロも演奏できました。
当時のレインボウの音楽には、クラシックの様式美の流れが受け継がれていました。
1976年12月の初来日の時の京都会館でのコンサートに行きました。
私が初めて行ったロックコンサートでした。
ステージに大きな虹のアーチがかかり、いろんな色に変わる仕掛けでした。
名曲「スターゲイザー」
当時のロックコンサートは、ステージが始まるといきなりみんなが立ち上がってステージに向かって走りだしました。
もちろん、最後まで立ちっぱなしです。
私もステージの近くまで行けたのですが、左にあるスピーカーの近くで生まれてから聞いた音の中で1番大きな音の音楽をずっと聴き続けました。
耳鳴りはするし、もう何が何やらわけがわからないまま汗びっしょりになっていました。
レインボウの2度目の来日の札幌のコンサートでステージの前に殺到した客が将棋倒しになり死者が出ました。
それ以来、ロックのコンサートでは会場の通路にバリケードを立てて前に走っていけないようになったのでした。