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鬼才 村田吉弘氏

京都の祇園の奥の高台寺のそばに料亭「菊乃井」があります。
「菊乃井」の名の由来は、豊臣秀吉の妻の北政所が茶の湯に用いたとされる「菊水の井」と言われる井戸、その井戸を代々守り続けてきた子孫が、その井戸水を使って料理を提供する時に井戸の名から「菊乃井」という屋号を名乗ることにしたそうです。
大正元年の創業で、その3代目の大将が村田吉弘氏なのです。
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水野真紀の「魔法のレストラン」という番組で、村田氏の特集を組んでいた。

菊乃井は、高台寺の本店だけではなく東京の赤坂店、京都木屋町のカウンターの店の露庵 菊乃井の3店舗があります。
驚くことにミシュランガイドで、本店3ツ星、赤坂店2ツ星、露庵 菊乃井2ツ星と3店舗で合計7つの星を獲得しているのです。
そのオーナーの村田氏、黙っているといかつい風貌で、中身も「美味しんぼ」の海原雄山のように怖い人かと思いきや、普段は原付バイクでお気に入りの洋食屋に行って肉を食らったり、テレビ番組で料亭の味を家庭の主婦にわかりやすくレクチャーするという庶民的なおじさんの一面も合わせ持つ人物なのです。

その「菊の井」が今度ロンドンに出店する。
店長は、村田氏の秘蔵っ子の日本人の料理人なのだが、他の調理スタッフはバラエティー豊かな国籍の人々が調理する。
ロンドンでは料理も大事なのだが、それと同じぐらいデザートも大事らしく、それを黒人のシェフが担当する。
村田氏は何度もロンドンに足を運びロンドン店の料理のスタイルを模索していた。
既存の日本料理の枠にとらわれず、地元の食材なども積極的に取り入れるなど、その取り組みはまさしく鬼才そのもの。
厨房の設備は、日本料理の厨房としては世界最高の水準の施設だろうと村田氏は豪語していた。
先日、ジャーナル向けにオープニングレセプションを開いた。
参加者の評判は非常に高く、村田氏はロンドンの店でもミシュランの星を撮りたいと意欲を見せていた。

村田氏は有名料亭の息子ながら、立命館大学の在学中にフランス料理修行のため渡仏するなど、型にとらわれない柔軟な発想が玉手箱のように次から次に湧いてくる人物のようだ。
村田吉弘氏の飽くなき挑戦は、まだまだ始まったばかりだ。
by k2hair | 2012-10-25 09:12 | Trackback | Comments(0)

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