天井川の数、滋賀県が全国最多   

2012年 09月 21日
国土交通省の調査によると、川底が周辺の地面よりも高い部分がある、「天井川」と言われる状態の川の数が、滋賀県は81本とダントツの1位だった。
天井川は、全国で217本、2位は京都府の23本で、滋賀と京都で全国のおよそ半数を占める。
それにしても、滋賀県の天井川の数の81本というのは多い。

先月、京都の宇治市で豪雨に襲われて決壊した弥陀次郎川もそれほど大きな川ではないが典型的な天井川だった。
決壊した川から流れ出した水が家の中を流れている様子は、気の毒としか言えない状態だった。
それほど天井川には危険性がはらんでいる。

滋賀県で最も有名な天井川といえば、草津川だろう。
草津市でJR東海道線や国道1号線の上をかつて川が流れていました。
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写真のJRの線路のトンネルの上を草津川が流れていました。
草津川は、今は河川改修されて流れを変えて新草津川となり、元の川は廃川となっています。

滋賀や京都で天井川が多いのには理由があります。
京都や滋賀には、全国でも有数の寺社仏閣があります。
それらを建立するのに多くの材木を必要としました。
京都や大津からほど近い、滋賀県の太神山(たなかみやま)や金勝山(こんぜさん)では多くの木が切り倒されて寺社仏閣の建材とされたのです。

これらの山は多くの木が切られたために、木のないハゲ山状態の岩峰となり、そのアルプス的な眺望から「湖南アルプス」と呼ばれ、多くの登山者に親しまれてきました。
しかし、木のない山は土砂をとどめるための木の根がないために多くの土砂が下流部へと流れ出してしまうのです。
流れた土砂は川に堆積していって、次第に川床が上昇していって天井川を形成していくのです。

草津川の源流は、金勝山にありそこから土砂が流れて今の旧草津川が形成されたのです。
滋賀、京都にて天井川が異例に多いのには、全国でも類を見ない寺社仏閣の多さが関係していたのです。

by k2hair | 2012-09-21 09:43 | Trackback | Comments(0)

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