男子惨敗 オリンピック柔道
2012年 08月 04日
結局、男子の金メダルは1つも獲れなかった。
男子の柔道の金メダルゼロは、1964年の東京オリンピックで柔道が正式種目になって以来、初めてのことだそうです。
私が男子で惜しいなと思ったのは、73kg級の中矢選手ぐらい。
準決勝までは完ぺきな試合で、決勝の相手のロシアの選手は中矢の腕を取りに来る作戦に出た。
腕を取られた中矢は、肘を痛めそのせいで負けた。
相手が普通に戦っていればたぶん勝てたと思う。
それにしても重量級二人の寝技に対する脆さには驚いた。
100kg級の穴井は、防御の姿勢から簡単に裏返されそのまま抑え込まれ、全く動けずに敗退。
100kg超級の上川も簡単に抑え込まれて、かろうじて逃れるもののポイントを奪われ敗退。
無差別級の全日本柔道選手権で優勝し、翌月の全日本体重別選手権の90kg級でも優勝した、千葉県警の加藤選手が、世界ランキング22位以内に入っていなくてオリンピックに出場できなかったのも痛かった。
彼がオリンピックに出場していれば・・・
というか、彼を強化選手に選ばなかったのはなぜなのか・・・
今回のオリンピックの柔道で感じたことは関節技や絞め技などで勝負が決まるのが増えているように感じた。
まるで胴着を着たレスリングみたい・・・
それと、礼儀のなっていない選手が多い。
中矢に勝ち優勝したロシアの選手は、試合に敗れうなだれて仰向けに倒れている中矢に馬乗りになり、映画「タイタニック」のように両手を十字に広げ勝ちをアピールしていた。
81kg級で中井に3位決定戦で勝ち銅メダルを獲得したロシアの選手は、勝敗が決した後目をむいて雄叫び。
武道は、礼に始まって礼に終わるものなのですが・・・
試合終了後に礼が終わってからだと何をしても文句は言いませんが、柔道がJUDOになってしまったと言われるのもこういうことも原因の一つなのではないでしょうか?
剣道では、一本を取った後ガッツポーズすると、その有効打突が取り消されるのです。
それは、武道というものは敗者に対してのいつくしむ気持ちを忘れてはいけないからなのです。
国際柔道ももっと礼法を徹底すれば、荒っぽい技も減り、JUDOではなく本来の柔道に近づくと思うのですが・・・