世の中の役に立つ髪
2012年 03月 26日
昨日、愛荘町から御来店の小学生のKちゃんが久しぶりに来店してくれました。
Kちゃん、カルテを見るとカットは昨年の5月からしていませんでした。
見るともの凄く髪が長く伸びていました。
髪を洗うたびにとかす時にからんでしまって大変だとのこと・・・
思い切って20センチほど切ることにしました。
ばっさり切る前に、Kちゃんに尋ねました。
「切った髪をゴミで燃やしてしまうのと、世の中の役に立つのとどっちがいい?」と。
Kちゃんは、「世の中の役に立つほうがいい」と言ってくれました。
髪をゴムで束ねて20センチ切りました。
大きな筆のような毛束ができました。
よく切れるはさみでなければ、このように切る事はできません。
束ねた髪は、美容の材料を作っているメーカーに送って、染料やパーマ剤やいろいろな研究の対象になります。
つまり、日本中の女性を美しくすることの役に立つのです。
女の子って、髪をばっさり切るってとても悲しい事なのですよね。
私が新米美容師の頃、高校生の女の子に「短くしてほしい」と言われカットした時に泣かれたことがありました。
その時私は、失恋が原因で髪を切ったのかもしれない女心が判っていなかったのですね。
でも昨日のKちゃんは、自分の髪が世の中の役に立つのだという事で、悲しくはなかったようです。
Kちゃんはかなりのくせ毛なので、あまり髪を短くしすぎるとかえって広がってしまいます。
とにかく肩を越えるぐらいの長さに切らせてもらいました。
髪が長い時に、とかすと引っかかっていた髪は、とかし易くなりなした。
前髪はとくにくせが強いので伸ばしていくことにしました。
前髪をサイドに流す事で前に落ちてくるうっとうしさは解消されました。
最後に念入りにブロー。
Kちゃんの髪は、ブローでピカピカサラサラになって、とても喜んでくれました。