ジャパン・ジャムの悲劇 「ハート」
2011年 08月 02日
この時に、アンとナンシーの美人ウィルソン姉妹が中心のバンド「ハート」は、初来日します。
「ジャパン・ジャム」の参加バンド
TKO ・ Firefall・サザン・オールスターズ・Heart・Beach Boys (演奏順)
TKO ・ Firefallといっても当時ほとんど知られておらず、この2つのバンドはいわゆる前座です。
江ノ島での2回のステージは、サザン・オールスターズの凱旋ライブということもあって、大盛況だったようです。
場所を、京都の伏見桃山城キャッスルランドに代え3回目のステージで事件がありました。
実は私、バイトでこのライブのスタッフとなっておりました。
スタッフといっても広大な野外ステージに配置された警備スタッフで、観客が勝手にステージの近くに移動するのを静止するのが主な仕事です。
観客席のど真ん中にいるので、立場上難しい表情で仁王立ちしていますが、最高の場所でライブを聞けるので心の中はワクワクです。
TKO ・ Firefallと外人のステージが終わり、サザン・オールスターズのライブでお客さんはノリノリです。
私は、サザン・オールスターズにまったく興味がなかったので(ファンの方ゴメンナサイ)、早く次のハートのステージが、待ちどうしかったです。
そして、やっとハートのライブが始まりました。
しかし、空がにわかに真っ暗になって、雷が鳴ってきました。
さえぎる物がなにもないので雷が怖かったのですが、警備スタッフなので逃げ出すわけにもいきません。
そのうち大粒の雨が土砂降りとなって降ってきました。
しかしハートのメンバーは、プロらしくまったく気にすることなくエネルギッシュに演奏しています。
特設ステージなので、ちゃんとした屋根はなく大きな鉄骨を3本横に渡した上にシートをかぶせて屋根の代わりにした簡単なものです。
そのシートに雨水がどんどん溜まっていくのが、客席からでもよくわかりました。
そのシートが、恐ろしく膨らんできたハートの3曲目、突然鉄骨がV字型に折れ、、シートがステージを覆い隠しました。
当然、演奏は突然ストップしてしまいました。
私は、アンとナンシーのウィルソン姉妹に鉄骨が当たったのかも知れないと思い、警備の仕事を放り出して、助けなくてはいけないと思いステージに走りました。
シートの下で、メンバーはずぶ濡れでしたが、誰も怪我はしておらず無事でした。
折れた鉄骨は、V字に折れ曲がった部分がドラムのティンパニーの上にちょうど乗っかりドラムスのマイケル・デロージャーは、命拾いしました。
当然ライブは、ここで中止になりました。
あとに控えていたビーチ・ボーイズは出ずじまい。
私はビーチ・ボーイズに興味はなかったのでどうでも良かったというか、長いステージがおわってやれやれでした。
もう少し、ハートのステージをもっと見たかったが、私は事故のおかげで美人姉妹をごく間近で見る事ができました。
妹のナンシーは、本当に美しかった。
ハートのお話は、まだ続きます。
茅ヶ崎出身のサザンはいがいにも近くで歌わないのですけど、
近くで歌った貴重な場でした。
私は当時高校生でとても払えないので近くまで自転車で行って
オコボレを聞いていました。
でも腹に響く大音量でビーチボーイズとサザンの演奏を味わえました。
遠い思い出です。
よく覚えてます、雨の重みでテント部分がバーンと落ちてきて、お目当てのハートが演奏中止でがっかりしたなー
今日久しぶりに野外ロックフェスに行って思い出してしまいました
まだまだ音楽好きなんだけど、アラ還の身では肩身が狭かったです
ジャパンジャム、あれからもうすぐ40年になるのですね。
私は今はライブには全然行ってませんが、ロックは今もきいてますよ~(昔のばかりですが・・・)
40年前と、パーマの値段はほとんど変わらないのに、コンサートのチケット代はずいぶん高くなりましたね(泣)