原田芳雄さん逝く   

2011年 07月 20日
昨日、俳優の原田芳雄 さんが亡くなった。71歳だった。
圧倒的な存在感のある俳優だった。
私の好きな俳優の3本の指に入る方だった。
最後の映画となった、「大鹿村騒動記」は、先日の7月16日に公開されたばかりだった。

1974年の「竜馬暗殺」という映画で、坂本竜馬を演じたのだが、歴代の竜馬の中で1番の竜馬だったと思う。
その中で、竜馬の盟友中岡慎太郎 を演じたのが石橋蓮司 だったのだが、今月11日の「大鹿村騒動記」の発表会で声の出なくなった原田の代わりに原田の文章を代読したのが、石橋蓮司だった。
二人は、共にお互いの才能を認め合うライバルで親友だった。

近年の作品で印象に残っているのは、NHKの特番ドラマの「おシャシャのシャン!」だ。
主人公役の田畑智子の父親で、伊野谷村(架空の村:実際のロケ地は、大鹿村)1番の村歌舞伎の役者で座長の役を演じた。
この作品は、日本放送作家協会主催の第31回創作テレビドラマ大賞最優秀作を受賞している。
この作品と大鹿村の人たちとのの出会いが、遺作となる映画、「大鹿村騒動記」の企画につながった事なのだろう。

2009年のNHK広島発の単発ドラマ「火の魚」は、東京から故郷の瀬戸内の島に戻り、孤独に作家活動をしていた老人と、老人のファンでありその原稿を貰いに来る若い女性編集員の折見とち子(尾野真千子)との、変化していく心の内面の描写を描いた物語。
老人には隠していたが、折見は癌に侵されていた。
それを知らずに、折見に金魚を殺して魚拓をとって装丁にしろと、惨い命令をする。
後に老人は、折見が癌に侵されていることを知るのだが・・・
実は、このドラマの前年、原田芳雄は、大腸癌の手術をしている。
この作品は、海外でもさまざまな賞を受賞した。
原田芳雄の代表作とも言えるだろう。
何度も再放送されているのだが、追悼作としてまた放送されるかもしれない。
ドラマ「火の魚」のホームページ

上記のNHK2作品は、原田芳雄以外の役者では考えられないぐらいの存在感を放っていた。

最後のドラマとなった「高校生レストラン」では、主人公の父で僧侶の役を演じていた。
番組の後半、外国へ放浪の旅に出るということになって、出てこなくなったのだが、この頃撮影できるような体調でなかったのだろう。

本当に惜しい役者を亡くした。
これから老人の役で、もっと違う役をたくさん見たかった・・・
大役者 原田芳雄さんのご冥福をお祈りします。

by k2hair | 2011-07-20 07:20 | ドラマ | Trackback | Comments(2)

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Commented by snow at 2011-07-20 22:51 x
K先生も取り上げておられましたか!
原田芳雄、石橋蓮司、勝新太郎の三人が共演した
「浪人街」が素晴らしかったんですが、
私の中でもうひとつ作品をあげるとするならば
「鬼火」という映画です。
たいしてヒットはしませんでしたが、原田芳雄の獣のごとき迫力を強烈に感ずる作品でした。
本当に惜しい役者さんを失くしましたね
Commented by k2hair at 2011-07-21 07:05
若い頃は、アウトローやハードボイルドな役をやらせると右に出る者はいない役者でしたね。
晩年は、くせのある初老のおじさんの役をよくされていました。
もっと長生きしていたら、今度は優しい老人の役で新境地をみいだしていたのかもしれませんね。
本当に、残念です。