追悼 田中好子さん   

2011年 04月 23日
一昨日の4月21日夜、田中好子さんが亡くなられた。
夜、ニュースを見ている途中に急に訃報が、入ってきて驚いた。
我々の世代には、田中好子さんというより当時絶大な人気を誇っていたキャンディーズのスーちゃんのほうがピンとくる感じだ。
しかし、55歳とは、あまりにも早過ぎる死だ。
それと同時に、キャンディーズの印象がつよかったので、もう55歳にもなっていたのかと時の流れを感じた。
友人にスーちゃんの大ファンがいた。
きっと彼も悲しんでいるだろう。

私は、キャンディーズには興味がなかったが、後年役者になられてから本当に棲い女優さんになったなと思った。
田中好子さんといえば「ちゅらさん」のお母さんの役が有名だが、私が一番印象に残っているのは有吉佐和子原作の「華岡青洲の妻」というドラマでの青洲の母親役だ。
華岡青洲は、江戸時代に世界で最初に乳癌の手術に成功した医者だ。
そのような手術をするには、どうしても麻酔が必要だった。
青洲には、二人の妹がいたが、一人は乳癌、もう一人は首にできた血瘤の病で亡くなる。
麻酔の発明にもう少しの所まできていた青洲には、麻酔の人体実験が必要だった。
青洲の妻と母は競い合って献体を申し出る。
その甲斐あって、麻酔の薬「通仙散」が出来上がるのだが、妻は薬が効きすぎたため失明してしまうという結末の壮絶なドラマだった。

田中さんが、乳癌を発病したのが平成4年というから、このドラマの13年も前だったようだ。
だからこの時、田中さん自身も乳癌と戦っていたのだ。
このドラマでの鬼気迫る演技は、乳癌の手術の成功ために我が身をもって尽くした青洲の母になりきっていたからこそ、あの演技ができたのだと思う。
この「華岡青洲の妻」というドラマは、田中好子さんの代表作だと思う。
追悼の意味で、ぜひこのドラマを再放送してもらいたいものだ。

by k2hair | 2011-04-23 07:42 | ドラマ | Trackback | Comments(0)

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